人工物と自然。

これは自分が写真を撮るうえで非常に大切にしているテーマの一つです。また、今回の写真企画のテーマが「多重露光」なので、そういった重ね合わせにぴったりです。

上記、SONYのページからの拝借ですが、「多重露光」とは、

多重露光とは複数の写真を重ねあわせて1枚の写真にする、銀塩カメラの時代からある表現技法です。写真の中に本来あるはずのない景色がくわわることで、幻想的な雰囲気や不思議な印象を生みだすことができます。

つまり、カメラの機能を利用して幻想的な雰囲気や、不思議な印象の写真を生み出すテクニックのことです。昔はフィルムの時代に、意図せず多重露光になる事で良い発見があったものですが、今は少しだけ、アートの文脈で作為的に作る事が可能です。

こちらの写真についても、大きな意味で人間も自然の一部と考えることで、うまく人工物と自然を捉えることができないか?を考えてみた意欲作です。人間がもし、自然の一部であれば、人間の創作物も自然とはとらえられないでしょうか。見ているのが人間だから違和感を感じるのでしょうか。そういった視点では、犬や猫が見る風景、人のいる風景は彼らにとっては自然としての、また違う景色なのかもしれません。そんなことを考えながら、多重露光の写真を選んでいます。

こちらの写真は、そういった人工物と、人間が植えた紅葉の写真を重ねることで、違和感と美しさを切り取りに行きました。なおこちらの黒い枠は鉄筋で組まれた駅のホームです。

Commented by Kohe Anju.