【プロの仕事】一生使えるデータカードのマネジメント ~ 第2回 ~ ONE PHOTO式データカード管理法

久しぶりに暑い夏の陽気が戻り、今年最後の夏をちゃんと満喫しよう!と思える天気の朝ですね。はぁ、今日はプレミアム・フライデー。昼間に仕事を終えたらカメラを持って外に出かけたいな!!


さて、2日連続しての「データカードの管理方法」についてのブログ更新ですが、可能な限りONE PHOTOとしては連日ブログを更新していきます。是非、どうぞチェックをお願いします。更新情報はONE PHOTOのSNSまたは、新井のTwitterで呟いていきますので、宜しければフォローを頂けると喜びます。


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さて、前回のブログをまとめると、データカードを管理する基準は

1) 速いカードを選んで自分の仕事を速くする
2) 8GBでも十分に戦える
3) 1カード 1案件の原則

の3点についてお話しました。



今回は、その実践編としてどのようにデータカードをマネジメントしているか?というのを考えます。上記のやり方を実践していると、容量の小さなデータカードを枚数多く持ち歩くようになります。そのデータカードで撮影後に「どのカードで撮影したんだっけ?」みたいになるのを防ぐ、独自の方法(ONE PHOTO式データカード管理法)についても解説していきますね!



データカードの大切な役割:納品までのバックアップフォルダ

さて、今日のカードの利用の話はまずはここから。データカードの「書き込む」「保管する」「書き出す」の機能のうち、昨日触れなかった「保管する」の正しい使い方について。

撮影現場で撮影したデータを皆さんはどのように扱いますか?①カード内に保管したデータを → ②持ち帰ってPCから外付けのHDDにも複製し → ③提供する人のために現像(レタッチ)して加工して → ④最終的に納品しているのではないでしょうか?データカードの「保管する」は④の納品が完了してからです。納品までそのカードからは削除してはいけません。




僕が考える保存場所と保存ファイルを整理します。
また、あわせて保持するファイルの形式を表にしてみました。




の順で整理しておきますが、やっぱりRawデータの全量を保管しているのは#3の撮影時のデータカードのみになります!ですので、#3を削除するのは#1にアップしたときでも、#2に保存しておいた時でもなく「お客様への納品が完了したとき」に統一します。そうすることで、カードの中のデータは

「データカード内案件 = 未完了案件 = バックアップ中データ」

としてデータカードの管理を単純化できるのです。デジタルの時代であっても何が起こるか分からないので、撮影した瞬間からもっとも近く、全量をキープできているカード内のデータは重要だと思います。納品までは保存する習慣づけをしておきましょう。




データカードもメカ:いつかは壊れる。綺麗に利用しよう

容量の小さいデータカードを使って、毎回初期化(フォーマット)してから撮影を行う際のメリットをひとつ追加すると、データカード障害が発生したときの影響範囲を最小に出来る点が上げられます。当たり前の話ですが、データカードのサイズとデータカードの破損確率に相関関係はありません。データカードもメカなので、壊れるときは壊れるものです。可能であれば被害が出ないように、また仮に被害が発生しても最小範囲で乗り切るために、小さいカードでこまめに保存を繰り返しながら運用することが重要です。撮影前に必ず初期化(フォーマット)して動作確認をしてから使うことで、無事に任務を遂行できる確率を飛躍的に高めましょう。そして、撮影前に障害をチェックすることを習慣化して、問題があるカードを回避できるようにしておくことが重要です。


※正直、撮影後のデータが入った状態以外での障害はまったく問題ありません。過去に一度だけ、ONE PHOTO for Bizの日本料理の案件撮影でSDカードから撮影データがトラブルで消えた事があったのですが、その時はかなり肝を冷やしました。運よくサルベージでき、どうにかデータを回復できたので良かったのですが、ミシュラン2つ星の職人さんに菓子折り持って謝りに行く準備まで進めていたのは内緒の話です。今でも、その職人さんとはお仕事をご一緒させて頂いております!!



ちなみに、自分が仕事で利用しているこれら11枚のSDカード(って、写真に写ってますがEye-fiは最近、めっきり使って無いですね、、、)は最長で3年程度利用を続けていますが、今まで一度も壊れたことはありません。綺麗に、衝撃を与えないように使うのは当然ですが、きちんと使う前にフルフォーマットしてから使うことで、データカード系のトラブルはかなり回避できるものと思います。




データカードはローテーションで:ONE PHOTO式データカード管理法

最後に、そんなにたくさんデータカード持って、どうやって使い回してるの?という疑問の個人的な工夫を持って締めたいと思います。この工夫を「ONE PHOTO式 データカード管理法」と勝手に命名します。(もし、同じことを前からやっているよ!っていう方がいらっしゃいましたら公知のファクトと合わせてご連絡ください。謹んで訂正いたします。) 別に名称に拘りは無いのですが「ONE PHOTO式でやってね!」っていうのを、ONE PHOTOのメンバー(フォトグラファーやバックオフィス、レタッチャー)に指示出しするときに楽なので名前を付けさせて頂きました。



皆さんはこんな経験ありませんか?
「どのカードにデータが入っていて、どのカードにデータが入っていないか?が分からない。。。」
類似の方法でやっている方がいないかな?とそれなりに検索しましたが、類似の方法は無かったのでせっかくなのでご参考にしていただけますと幸いです。



「ONE PHOTO式データカード管理法」

ポイントは3つです!(また3つかよ!という突っ込みを頂きそう、、、)

1)ケースにも番号が記載されたものを使う事 → 無ければ書けばOKです。
2)データカードにも番号を書くこと!
3)ケースには予備の枠を一つ以上残しておく事 ← これが重要!!!

分かりやすく、管理方法についてやり方を画像に整理したのでご査収ください。







手順をテキストにすると、

① カードとケースの保管場所のそれぞれに番号を振る
② 初期化済みのカードはケースの保管場所とカードの番号を一致させる
③ 使ったカードはカード番号と異なる場所へ(最初の1回目は予備の空き枠へ)
④ 以降、そのルールで繰り返し (好きな番号のカードを使ってローテーションすればOK)
⑤ 納品が完了したら、カードを初期化しして、番号と同じところに保管

です。簡単でしょ?



自分がこの方式を編み出したのは、ONE PHOTOの前身としてとりあえず一眼レフの良いのを買ってプロを名乗り始めた個人事業主の時代に、社員1名にも関わらずGoogleに直談判してこじ開けたVR撮影技術の認定フォトグラファー研修を受講したときでした。(※これ、文字にすると相当むちゃくちゃな事やってるね。笑。Google様にメリットがご提供できたかは謎。でも、そのお陰でONE PHOTOの運営会社INFINITY AGENTSは今もGoogle認定のパートナー企業でいさせて頂いております。本当にGoogle様には足を向けて寝られません。) 誰からも教えられていないけれど、プロの仕事として最速であり、もっともミスがすくなくなるような形を追求したら、自然とこの形に落ち着きました。カードが一杯になって次のカードを選ぶ際も一目で使えるカードを識別できることが重要です。


※僕は「何番のデータが利用可能」等の日々上書きされる文字情報での記憶が出来ません。(結構、そういう人って地味に多いと思いますが)昔から本当に出来ないんですよね。。。でも、こうした誰が見ても絶対に間違えないルールを作ったり、視覚的運用法を自分用に準備するのが得意なので、その「文字情報を記憶できない」面倒な性格と付き合っています。

※本当はもう少しケースが左右対称でなかったり、明らかに利用前、利用後が分かるような仕組みになっていたら解決する問題でもあるので、そのあたりはケースメーカー側にも改善の余地がありそうです。そういう便利ケースがなかなか無いので、提案して良いならコンサルとして提案します!!笑



尚、編み出した当時のGoogleが推奨したSanDiskのカードで全て揃えて購入した後、基本的な自分の撮影スピード、作業スピードに比較して十分なスピードで仕事に臨めているので、現時点にいたるまでこちらのカードを利用しています。もっと速いCFカード(Extreme PRO)も利用していますが、動画の撮影や連射が必要になるなどクライアントの仕事に応じて使い分けております





※筆者のELECOMの激安SDカードケース。保管場所に番号が振ってあるので追加で書かなくてもそのままONE PHOTO式データカード管理方法を実践できます。

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