宮島には至る所に鹿がうろうろしていますが、ここの鳥居まで来てくれることは稀ではないでしょうか。もののけ姫に出てきた「シシ神」様で分かる通り、鹿は神道では神使、いわゆる神の使いの動物の1つであり、厳島神社でも「神鹿(しんろく)」として神聖視されています。

この写真のポイントは鳥居を大きく配置しながら、敢えてその全体を入れていない事です。鹿とのバランスも勿論ありますが、見せたい絵の中で主題が「鹿の見つめる先」としたときに、鳥居のすべてを入れる必要はありませんでした。人間の想像力は便利なもので、見えない部分があるときは自動でその先を補完してイメージを描いてくれます。

写真から得られるインスピレーションは複雑ですが、私はこんなことを写真に思いました。

日々の生活は単調かもしれません。少し辛いことがあったら下を向いてしまう日もあるでしょう。しかし一歩一歩。前に進んでいれば、前を向いていればいつかどこかに、どんな形でかはわからないけど辿り着けるだろうし、その辿りついた先にあるものはとても価値がある場所だと思います。

2017年も素敵な写真と共に皆様のハッピーを応援していければと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします^^

(Photo & Commented by Yu Fukasawa​ / OnePhoto Chief Photographer)

Canon EOS 5D Mark II
EF70-200mm f/2.8L IS II USM
70mm,F:7.1,SS:1/125,ISO:100